2024年6月16日(日)、JR八王子駅からバスで10分の富士森体育館に向かう。昨年から参加した八王子大会。今回は段外(3名)・初段(30名)・二段(41名)・三段(30)・四段(39名)・五段(38名)の選手181名がエントリーし、六段(錬士含む31名の演武)・七段(教士含む35名の演武)・八段(範士含む5名の模範演武)の総勢252名規模の大会である。昨年の指定技は、古流2本と制定居合4本目(柄当て)・6本目(諸手突き)・9本目(添え手突き)。今年は4本目(柄当て)が3本目(受け流し)に入れ替わっただけで、指定されやすい技ばかり。さて、試合結果。昨年は3-0・2-1・0-3(同門のK君-昨年3位)で敗れたが、今年は、2-1・2-1・2-1・0-3(同門のS君-昨年の優勝者)に完敗したが三位に入賞できた。決勝は20代のS君とK君で、今回はK君が優勝。今年は前期高齢者となり、変わらぬ稽古量に、昨年より疲れを感じているので、入賞することは日々の励み、武道を嗜む励み、私の居合がどこまで大会審判に通じるのかという励みになる。この大会は、開会式の後に大会会長・無外流居合・試し斬り(真剣での藁斬り)の演武がある。今年は篤志会6名による無双直伝英信流(木刀による太刀打之位)も紹介された。改めて八王子市が単独で大会を開催できるのは何故だろうと思っていたが、歴史を紐解くと、現在の八王子市恩方地区と元八王子地区界隈は、室町時代末期から江戸時代を通じて、刀槍類を作っていた腕の良い刀工集団(下原鍛冶)が活躍していたとのこと。炭の配給と砂鉄採取、粘土の調達ができた土地柄によって、北条氏に仕え、その滅亡後は徳川氏の御用鍛冶となり幕末まで作刀の歴史は続く。八王子市は刀や居合に対するプライドが高い地域なのだろう。