●ビデオ審査② 初段合格

通常、土日の10:00~12:00は、新人優先の時間帯であるが、11月は「後期新人講習会」となるため、私は平日の夜1日と、土曜日の夜の稽古をして審査当日を迎えた。平日の夜の稽古では、土日に会わない師範や先輩も多く刺激的だった。無段者は事故防止のため一人で稽古をしてはならず、マンツーマンで先輩に教えていただくなど、新たな気づきも多々あった。審査は午後2時スタート。1時間前に道場に到着したが、受審者のほぼ全員が揃っていた。同期で受審するのは4名で、男性3名と私。昨夜の稽古では、微動だにしない細やかでタイトな弓道の性格を改めて感じ、審査慣れをしていても、当日にミスをしないでやり切れるかどうか不安もよぎった。審査の順番は入門が新しく、若い年齢の順から受ける。私は4番目。ビデオカメラの引きの撮影範囲もあり、開始直前まで全員で「体配」の練習をする。「立射」は女性2人で、形を揃えるなどバタバタした。さあ、私の本番。いつもより手に汗がにじむ。少しドキドキしたが、体配のタイミングはピッタリと決まった。甲矢を放つ際、乙矢を落としたりしないかが気になるので、思い切りも八分目。次は乙矢である。これまで先輩に注意されていた箇所を確認しながら、一本なのだから、のびのびとゆったりと放つつもりで臨んだ。この一年、佐竹万里子八段範士の数々の映像や現八段範士の飯島千代子氏の八段審査のYou-Tubeを繰り返し見てきた。間合いだけでも雰囲気だけでもマネしたい。気になるのは、打ち起こしの右肩の力みと矢の水平さ。2本目も当たらなかったと思うが、放つまでしか意識にない。乙矢では見せ場とばかり、冷静にできた。今回も審査本番に最高のピーキングをもってこられたことは、「本番に強い」という自信を、また一つ積み重ねることができた。

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