●『流れる雲よ』四日目

8月25日は森講師が舞台稽古のため、9月1日および8日は公演中ということで、サニーサイドの授業は休講。今回は6日と9日(木)の2日間の有休を取った。ところがS専務からのメールで演劇シネマ化の撮影日の6,7日は撮影スタッフのみとのことで、日中の手伝いはなくなり、夕方から来るようにとのこと。有休を取りやめてそのまま仕事に行くことにした。夕方、新宿・全労災ホール/スペース・ゼロへ向かう。午後6時5分頃到着し、埋め尽くされるようなロビーのお花に、霧吹きで水撒き。この日の手伝いは特になく、出演者やアトリエッジのファンクラブ「アトリコット」の会員のために、映画撮影風景を見学する催し(\3,500)があり、その中に混じって見学することになった。これまでCM撮影には立ち会ったことはあったが、映画の撮影や舞台シネマ化の撮影の現場は経験したことがなかった。基本的には舞台の演技を録画して編集し、映画作品にすると思われるので、カメラアングルやカット割りの工夫はあったとしても、特別な演出があるわけではないはず。俳優も初体験の人がほとんど。公演中の2日間で撮り切るとのことで、撮影クルーよりも舞台に立つ俳優の出来不出来が気になるところ。観客がいない舞台で、セリフは会場に抜けていき、演技は通しでやるわけでないし、撮影時間も一日中で前後したり、同じシーンを何度か繰り返したりと、映画とも違うやり方は、音楽のレコーディング作業のような感じだ。私としては、2時間の見学ではあっても、撮影風景を見たいためにこの日を選んだので、興味津々。見学の後は、ファンの集い。握手もしないような大人しいファンの方々ばかり。人が人を憧れて好きになる。その思いのために、お金と時間を使う。役割は違うとしても、ファンというのは、本当にありがたいものだ。

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