●WATARUさんの個人レッスン【5】2013/9/1(日)

12:00~13:00の予約。前回の塾長の読みのレッスンで、マイクを通してヘッドホンで聴くとブレスノイズが頻繁で腹から声が出ていないとの指摘があり、WATARUさんのレッスンの最初で発声練習し、声量をチェックするよう申し渡しがあった。早速、ティッシュを口の前に下げて、アイウエオ、ハヒフヘホ、マミムメモで息漏れによるティッシュの揺れ方のチェック。女性特有の胸式呼吸ではなく腹式呼吸にすること。スースースーを一息で20秒以上出し続け肺活量をみる。吐くより吸う音の方が出やすいが、私は吐く息が多いのか吸う息の量が少ないのか、あるいは息止めしてしまうのか不明だ。声で遠近感(体育館など広い場所で長文を読むのが理想的)を出す。声の大小、高低、強弱を注意する。アクビをするように喉の奥を開き声帯を震わせること。良い声の良い響きを出す。私は体育会系だから、日頃から大声を出して喉を枯らしてきた。1週間もすれば治るが、WATARUさん曰く、声が枯れたり潰れたりするのは、喉を絞めているからだとのこと。んあー、んえー、んいー、んおーで、お腹から声を出して喉を開いて響かせる。遠く離れたところに向かって大声を出せば条件は揃うが、スタジオ内では大声は必要ないので喉だけで喋る人も多い。そのうえミキサーが調整するため、マイクにのる声の人が生の朗読も上手とは限らないとのこと。さて、前回塾長の前で読んだ原稿を、マイクを通してWATARUさんの前で読む。息の音は気にならなかったとのこと。今回の原稿でレッスンを始める。読みとは、まずアクセントが正確であることが前提で、次に内容が理解できてリラックスして喋ることなのだ。プロの喋り手とは、少しでも遠くの人に山なりに届ける意識をもって声を出し、自分の喋りとして声を作りあげていく人なのだ。マイクの手前で緊張している自分ひとりよがりの状態ではなく、ミキサーに「もっと抑えていいよ」と言われるくらい余裕のある喋り手にならなくては!

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