12:30~13:00の予約。「読み」の原宿レッスンも3回目。「ちるちるみちる」の「星の国」を2回で終え、今回は、「海の話」を持参。ボリュームも内容も似ているものを選んだ。「ラジ活」が12月に決まったことに川辺さんも喜んでくれた。「ラジ活」は、ディレクターの指示もなくワンマンで機材のすべてを操作するので、そのレッスンも川辺(WATARU)さんにお願いすることになる。昨年の3ヶ月間の佐々木塾と引き続きの個人レッスンで、親しみも人柄もだいぶ分かり合えるようになった。出会いの中には、せっかく縁があっても続かないこともあるし、相性も良いとは限らない。縁を辿り、このまま縁の糸を太くしていけると良いな。さて、レッスン。読み始めると、前回と似たような原稿のせいか、すでに聞いたような錯覚の川辺さん。「日下部さんは、もう読めるので、表現力を上げる、高低をつけるレッスンをしましょう」とのこと。アクセントの間違いがまだまだある。アクセントが違うことでイントネーションも違ってきてしまう。さらに、高低をつけることが難しい。口を縦に広げて喋ることも課題だ。やり直しをさせられる箇所は、川辺さんが読むとナルホドと思う。文章の理解力はさすがだ。字面を読むだけでは、語る意味がない。川辺さんは、初見で登場人物とそのキャラクター、背景やその場面がイメージできる読解力。さらに、言葉の意味を正確に表現する国語力がある。日本語の人の声に関しては、語りもカラオケの歌もTVナレーションも歌謡曲も、聞き手の“好み”かと思うが、それを突き抜けて人を惹きつける声と喋りを目標としよう。人気や高感度を狙ったりしないで、聞いてもらえる、聞きたくなる喋り手とは、どんな人間なのだろう。“地”という“心”を開いて、新たに作られていく自分があれば、それも楽しみだ。次回もう一度「海の話」をレッスンして、宮沢賢治の「注文の多い料理店」が合うんじゃないと川辺さんが言ってくれたので、次回以降、いろいろ作品を検討する楽しみができた。