"合気道"を意識したのは、中学3年生の卒業文集を書くときだった。中学時代を物語で書くつもりで、習っていた剣道を合気道に例えたのがきっかけ。そのとき、柔道でもなく空手でもなく、カンフーでもなく、見たこともない合気道を何故選んだのか。中年になって武道三昧の私が、最終的には"気の世界を学びたい"と思うようになった五十路。それはインスピレーションのような予感なのか、縁の始まりなのか。子供の頃、TV時代劇のチャンバラやTVマンガ『赤銅鈴之助』をきっかけに習い始めた剣道。映画『燃えよドラゴン』のブルース・リーのアクションとカンフーへの衝撃と憧れ。そして、22歳で結婚した嫁ぎ先の鎌倉では、鶴岡八幡宮研修道場のオープンと同時に、剣道を再開し合気道を始めたこと。長いブランクを経て、44歳で合気道ではなく格闘技としてより実践的な中国武術にチャレンジしたいと道場を探したが出合うことができず、身近な空手道を始め、2009年の今年は7年目。スピードやパワー、体力や若さに頼らず、呼吸法や気で心身ともに強く、若々しくなれないかと思うようになった。4年前に再々開した剣道には、子供の頃に出会って感じた確信があり、その気持ちは残るとして、武術・武道へのやりたかった気持ちには、一応収まりがついて、これから何を継続していくか。老いていく自分と今後の生活の中で、武道とは何か。3年前、著名な空手家の宇城憲治氏のセミナーを受けてみて、宇城さんがしていることは、空手ではなく合気道だったことに驚き、再び合気道への興味が湧いていたこと。今年3月、"呼吸法"をキーワードに、インターネットで「全日本少林寺気功協会」に辿り着いたとき、次のステージは"気(気功)の学び"ではないかと感じたこと。まずは縁のある合気会の合気道を通して心身ともに学んでいこうと思う。