2022年4月2日(土) は、放送担当と個人戦出場のため、午前8時集合の東京武道館大武道場に向かう。居合道大会の放送担当は、外画吹替え、声優などの仕事をしている新宿の榊夏美先輩(七段)が定番で担当されている。その榊先輩が2日は仕事のため、私に白羽の矢が立った。榊先輩のアナウンスの声の良さ、武道大会にふさわしい喋りと司会にいつも感動していたので、演武よりもアナウンスや司会の方がプレッシャーになっていた。一週間前に放送原稿の打合せをして、過去の原稿の加筆訂正を篤志会の佐藤先輩と何度かして当日を迎えた。係員はスーツ着用なのだが、個人戦もあるので、朝一で稽古着に着替え佐藤先輩と放送席に着く。試合結果はすべてLINEで届くという今風のシステムなので慌てるが、当日確認しなければならないことも含め、なんとか臨機応変に対応できた。とくかくこのチャンスに感謝して喋りの実績として成功させたい。大会開始。ドキドキもせず堂々とスタートし、始終落ち着いてできた。司会の言葉の意味、間の取り方、すべて武道である。午前中は団体戦。優勝はわが「新宿」。ダントツの点数だった。大会委員長は今年73歳の篤志会会長の畠中篤美先生(教士八段)。大会の実務をすべて担当されている。私の個人戦(三段)は午後2時30分頃だった。都大会は試合というより、2回戦までの演武。4~5名が一斉に演武する。指定技は、古流2本と三本目(受け流し)、六本目(諸手突き)、十本目(四方切り)。先月の審査同様難しい技だった。これまでの都大会では2回戦に進んで、敢闘賞等をいただいてきたが、初めて一回戦止まりとなった。審査の反省もあり、間の取り方には気をつけたつもりだが、稽古不足、技の詳細がまだまだできていないということを、また思い知らされた大会だった。