2022年8月21日(日)、綾瀬の東京武道館大道場に向かう。今日は道場に入門した一般の新人5名の引率のため8時45分集合だったのが、9時に到着してしまい、慌てて新人に挨拶し、観客席の確保をして着替えた。昨年のこの大会では、三段の部で準優勝させていただいたが、今年の3月には四段審査が不合格で、居合に対する私の姿勢の甘さと居合の厳しさを知り、反省しながら週一回の稽古をしてきた。結果は、2人に3-0で勝ち、3人目(今大会の準優勝者)に0-3で負け、ベスト8。あわよくば優勝を狙えるかと思っていたことが恥ずかしい。三段位になると、大学一年で始めた女子学生も4年生となり、部活・サークルで稽古していれば、週一回で稽古している私よりも稽古量が多くなり、当然上手くなる。もはや、私の剣道の貯金は通じない。今後も週一回の稽古で上達するにはどうしたら良いか。古流を覚える余裕はないので、最も厳しい「全剣連制定居合」だけはマスターし、レベルを上げていきたい。制定居合は12本。立ち技の私の場合、試合の古流2本は、英信流の一本目と追風。この14本を稽古しているし、今後もこの14本を主に稽古していく。技の流暢さ、そして一番は技の正確さ。教本に書いてあるようにやること。自分の思い込みで好きなようにやるという気持ちが許されないのが居合。微動だにしない世界。そのためには素直であること。そして丁寧さ、緩急が分かっていること。武道の世界は「正しく、正確に」ということがよく言われる。何に対してかといえば「教本」であり、その正しさは、基本ということになるのだろう。不確実で曖昧で自分本位が言われる現代。四五段審査の合格基準は、三段までの留意項目に加えて、①心の落着き②目付け③気迫④気剣体の一致、これをクリアしなければならない。