2022年5月15日(日)は、渋谷区の小中学生以下の子供の剣道大会。5/3の祝日は一般の団体戦に出場し、審判デビューもさせていただいたが、今回は渋谷区剣道連盟に所属して17年目にして初めての子供大会。これまで子供達の応援や世話役、大会見学もしたことがなかった。六段に合格させていただき、大会審判の実績を積むためと連盟にやっと鶴の恩返しのスタートである。審判だけなので、自宅から審判の恰好をして身軽に渋谷区スポーツセンターに向かう。大人より子供の審判の方が難しいのは想像がつく。指導しながらの審判となるとのこと。9時には体育館に入るが、すでに準備をされている役員と関係者の係員の皆さんには頭が下がる。17年の間、私は審判を気にするということはほとんどなかった。自分の剣道をいかに試合に発揮できるか、選手としての大会参加で、当たり前のように開催される大会と会場を眺めていた。今回は先日よりも審判の立場で会場を観ている。そして、審判として見られているということに身も引き締まる。各コートは4人の審判で3試合交代での送り出しローテーション。結構忙しい。会場のライン、選手の着装、入場の仕方、コロナ特別ルールにおける有効打突、オフィシャル席の父兄の方々の呼び出しやタイムの測定など、選手以外のことがすべて気になってくる。なにより新人の審判の私は、話したこともなかった連盟の先輩方々とのコミュニケーションに気をつかう。高段者となり、年齢も高くなって、組織運営やボランティアとして連盟を支えていく立場となって、引き続き連盟を継続させていくことに携わるというのは、地道で大事な行為なのだ。先輩方々に感謝と尊敬を感じながら、このような尊いことに気づかせていただき、手伝えるタイミングを得たことができてありがたく思う。