2009年8月20日(木)の授業は、放送タレント木曜Dクラス養成コースのレベルチェック。先週はお盆で学校も夏休み。2週間前に配られたナレーション原稿を担任のS先生の前で一人ずつ読むテストとのこと。テーマは、「ヒップ・ホップ」。12行のナレーションだ。この原稿を手にしたとき、好きな原稿だと思った。文体も好きで、イメージも湧き、世代も共感できたこともあって読みやすい。《【NA】1970年代のニューヨーク。きらびやかな都会のイメージとはかけ離れた場末の路上で、「ヒップホップ」という言葉が生まれた。【音楽IN】今では音楽のジャンルとなったこの言葉は、当初はもっと幅広い意味で使われていた。街角の壁や地下鉄への落書き。ブレイクダンス。そして、リズムに合わせてしゃべりつづけるラップ。それら全てを「ヒップホップ」と呼んでいたのだ。つまり「ヒップホップ」とは、貧しい暮らしを送るNYの若者達の、行き場のないエネルギーの爆発そのものだった。》帰省していたこともあって、十分とはいえない練習のままの当日。テスト順は、みんなでジャンケン。大勝利した私はラストの読み。ドキドキもせず、リラックスムードで読むことができた。結果は、「日下部さんが一番良かった」とS先生。授業では、取り立てて褒められることはなかったので、新鮮に嬉しかった。7月には、次の上級クラスに進もうかどうか迷っていた。余裕のある生活ではない中で、人脈もなく実績もなく、まったくの新人で仕事はあるのか? それ以前に自分のやる気はどうなのだ? そんな7月、TAA事務局のSさんから電話があり、リクルート社『ケイコとマナブ』の首都圏版10月号(8/25発売)の取材の依頼があった。7月26日(日)の午前中、1時間30分かけて撮影とインタビュー。私はあらかじめ印刷したHPの記事を、編集担当者に名刺がわりとして手渡した。