2010年1月28日(木)のラジオ番組の収録の授業は、私が子供の頃からオーディオが好きなこともあって楽しかった。すべての機材に興味津々でワクワクする。20代半ばの頃、音楽プロデューサー養成のスクールに一年間通ったときも、ミキサーの授業が一番面白かった。きっと私は録音スタジオに缶詰になっても飽きることはないだろう。前週の授業でO先生からこの日のスタジオ録音で、ヘッドホンをするみんなのDJ姿を写真にしようというアドバイスがあった。私はカメラを持参し、午後6時30分スタートの一番目で収録して、みんなのDJ記念写真を撮った。私は最後にクラスメートに撮ってもらった。良く撮れていれば、オーディションのエントリー写真に使いたい。みんなの収録はテキパキして、番組内容も予想以上に工夫してきている。次の週の授業では、全員のMDをラジカセで聞いた。録音レベルが低すぎたため、細かい工夫はほとんど聞こえない。ただ声と話の内容だけがなんとか流れてくる。ラジオというメディアは、恵まれた機材で、静かな環境で聞くわけではないことを改めて思い出した。送り手はあらゆる受け手の状態を想定しなければならない。電波の状態も悪く、再生機は豪華ステレオチューナーから小型ラジオまで、また、マニアのリスニングルームからノイズの多い野外の仕事場で、古いラジオがぶら下がっていたりするのだ。TVより時間や空間を拘束できないメディア。でも、そこがラジオの自由さでもある。やはり、声と喋りがすべての世界なのだ。それにしてもこのラジオ番組のMD収録の本番の結果は、私のやる気を減退させた。これからオーディションのエントリーシートをまとめなくてはならないのに。土日の仕事に遅刻をしないようにスケジューリングしなければならないのに。オーディションの経験が初めての51歳の私は、このようなレベルで当日上手く喋られるだろうか!