●二段の昇段審査(1)

2012年8月21日付の初段允可状をいただいてから、二段審査に必要な一年間と稽古日数200日をクリアすべく、スタートしたこの一年。完全断酒でストイックに過ごした。今年9月30日で214日となり、10月1日に申込みをし、6日(日)の審査当日を迎えることができた。この一年の収穫は大きかった。まず、お酒を完全に止めたことで、日々身体がラクだったこと。思考や感覚が冴えて、仕事や日常生活のミスがほぼなくなり集中力が増した。アルコールの習慣性に心身がコントロールされる依存状態は、代謝が落ちている中年では疲労感を繰り越してしまい、見るからに老化を早める。自身をコンスタントにコントロールして生きていくアンチエイジングには、まず断酒が効果的だ。さて、審査。今年の8月のころは、一通りの技の整理もつかなくて、かなり焦っていた。師範はテキストのように万遍なく教えてくれるわけではない。自宅では本部制作のDVDを繰り返し見て、技の種類を書き出して整理し、居残り稽古で復習。「受け」の相手は2人。上級学校のクラスメートだったエリック(カナダ出身)には、昨年の上級学校の修了式にすでにお願いをしていたが、もう一人探さなくてはならない。同等レベルで若くて上手い女子。審査の日曜日に一日都合をつけてもらう大切な相手。日々の稽古をしながら、審査の受けをお願いできる仲間づくりを同時にしていくことは重要だ。7月に入ると、昨年、飲み会もして何回か親しく稽古させてもらっていたつじかわさんにお願いしたが難しいとのことで、私より10cmも小柄のおちさんにお願いして快諾してもらった。受けは柔らかくてバネがあって上手な人だ。ふたりとも30代前半の感じの良い女子。エリックとおちさんと私と3人が集まって、一日しっかり稽古するということはお願いできなかったが、道場の廊下や稽古で会えば、5分でも10分でもコミュニケーションしてイメージを共有してきた3ヶ月だった。

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