2017年9月23日(土)、中野区の南部スポーツ・コミュニティプラザで第22回城西地区居合道大会が開催された。今年は中野区が担当なので、中野駅からバスで会場に向かう。今年は選手および関係者、総勢200名程。剣道よりも人口が少ない居合道の世界は、顔馴染みにもなるし、会派・師範の弟子という眼差しで見られる狭い世界のようで、十分に気を付けなければならない。この大会のために8月11日(金)審判講習会が同会場で行われた。私も夏休みを利用して、会場と試合慣れのため参加した。5段以上となれば大会の審判を受け持たなくてはならず、これまでの演武者という立場に加えて審判もしなければならない。不慣れな人が審判をすれば、判定のレベルに差が出てしまうので、いろんな意味で興味があった。この大会は東京都の居合道の大会では一番小さな大会となるが、私の立ち技は今年どのように判定されるのだろう。審判講習会では私の居合は、まだまだ小さく、全剣連の制定居合を正確にやる気持ちにはなれないでいた。剣術という生死を賭ける気持ちと状態、そして刀、真剣そのものへの憧れが私にはある。自分が描いている型を自分の気持ちやイメージでやりたいようにやるくらいの気持ちさえあり、生死を賭ける剣術から精神的に洗練させた制定居合への抵抗、制定居合に基づく審判で判定されることを全面的に受け入れられない状態がこれまで続いていた。23日の大会本番、一般2段の部では、3-0で女性に勝ち、1-2で男性に負けた。篤志会での稽古も、基本的には全剣連制定居合がベースで、古流は試合に必要なものをしている現状である。数年後には、試合の5本のすべてが全剣連制定居合となれば、古流は主流ではなくなる。私の居合への気持ちは何に向かっていけば良いのかと悩み始めていた。