2005年11月19日(土)は、東池袋駅から都電荒川線に乗って北区の飛鳥山まででかけた。行き先は「平野武道具」。ここで防具を注文する予定だ。この店を知ったのは、去年の夏新聞全段ページ広告に3名のダンディな男性の記事があり、その中のファッションコラムニストの中村孝則さんに目が留まったから。一見、イタリア男性のような色っぽい服装と雰囲気の中村さん。ファッション以外に大日本茶道会茶道教授、そして渋谷区剣道連盟金王道場所属の肩書きが面白い。記事によれば、剣道衣は、まず“実践”。試合のための機能性一辺倒、軽くて動きやすいのが一番良いというコメント。ファッションと剣道衣に対する感覚が興味深かった。早速、平野防具店のHPをネットで検索。「一引印(いちびきしるし)の剣道具は、6年連続全日本剣道選手権で優勝選手に使用されています」という魅力的なキャッチコピー。「お客様の声」の中に、中村さんも投稿されていた。平野防具店は、飛鳥山駅から歩いて6分程でご自宅のような店舗だ。中に入ると程よいお香の匂い。ご夫婦で営んでいるようで、伺ったときは高校生全国大会出場者の女子がオーダーしていた。ハイレベルで場違いな感じもするが、防具は結構高価な消耗品であり身につける衣類のような道具。しかも沢山買うものでもないので、店にも拘りたい。私の予算は一式で30万円位。初対面の奥様に、中村さんからの経緯で伺ったこと、剣道は22年ぶりで再開したいことなどを話し、デザインの組み合わせや材質をアドバイスしてもらった。21歳の頃、川崎市の道場の先生に見立ててもらって10万円で一式買い揃えたことがあったが、今回はデザインを重視し、見積もりは合計22万円位で収まった。竹胴の漆塗りに時間がかかるので、納期は来年の1月末とのこと。残金はそのときに支払う予定。さあ、防具が届く前に金王道場に入会手続きして稽古を始めなければ!