●第1回東京都女子剣道年齢別親善大会(2)

大会のプログラムに掲載されている選手は337名。女性審判は六段以上で36名、30代位から70代まで段位も年齢もそれなりに貫禄がある人達。男性の先輩審判員の方が、各コートで審判の指導にあたっている。選手は20代から70代まで、私は50~59歳95名中一人。防具をつければ年齢も性別も不詳。それにしてもいろんな女性がいる。年配者なればなるほど、おばさんかおじさんか区別もつかなくなる先輩方々。家庭を持っている女性は、家庭サービスをないがしろにして稽古に打ち込んでいるはず。離婚率も高いとか。できれば、旦那様も子供もファミリーで同じ武道をすれば、家庭はとりあえず円満。さて、試合。ウォーミングアップで一汗かいて、長い大会挨拶で汗も引き、いよいよ一回戦。渋谷区の春の大会で、気が浮ついてしまったことを反省して、深呼吸して気を丹田に下ろしていく。アドレナリンはみなぎりつつ、気を静めていく。最初は私の面が一本。次に相手に小手を一本取られ、面で攻め続ける私に、次は相手の間の外れた小手。主審だけが旗を上げた。主審は副審2名を呼んで協議の結果、小手に決まり私の負け。主審の判定に副審が同意できないという状況ならともかく、副審2名が何も反応しなかった小手に対して、主審が強引に協議して決めて良いのだろうか。無理やりのジャッジでスッキリとしない。六段の先輩方々にしても、審判には不慣れで場数を踏んでいくとはいえ、今年の春の2大会は、審判の質や迷わせない一本を取ることの難しさを痛感した。試合が終わって、いつになく悔しさも湧いてきて、この大会は70歳になっても毎年休まず出場しようと決意。それにしても、上手くて強い人がたくさんいる。パワーと性格で戦うタイプの私は、高段者の上手さと強さに改めて感心し、これが男性ではなく女性であることに希望を持った。私の剣道、美しい剣道目指して、強く上手くなりたい。

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