●第9回東京都女子年齢別剣道大会

2017年5月27日(土) 東京武道館にて第9回目が開催された。女剣士の一生を走馬燈のように見ることができる大会。名付けて“モーパッサン大会”に、今年も連続出場を更新することができた。70代になっても出場できるよう、それが大会出場へのモチベーションになっている。東京都剣道連盟会長の千葉胤道先生のご挨拶では、昨年よりエントリーの人数が40名程増えたとのこと。この一年何があったのだろうか。20代56(42)名、30代45(45)名、40代92(88)名、50代94(94)名、60代69(60)名、70代24(15)名。合計380(昨年344)名。全世代的に増加が見られるが、70代の9名の増員は素晴らしい。選抜のエリート選手しか参加できない競技大会ではなく、女子剣士であれば誰でも出場できる大会なのに、実業団で有名な選手もいれば、審判も8段の先生方と7段の女性の先輩方8名と、レベルが高くなってきている。生涯剣道をしていきたい、剣道大好きな女性達の真剣で楽しみな大会となってきていることは、女剣士のみんなが励まされるからだと思う。さて、試合。50歳以上59歳以下の部第3試合場。シードされたので、30試合目。相手は西東京のH.Tさん。とにかく、勝敗よりも自分の剣道をするのみという心境になれたので、インタビューに答える力士(関取)の気持ちが分かってきたこの頃。大会や試合でも変わらず普段の稽古どおりできること、1本(有効打突)を取る剣道をするのだ。勝負を最優先する競技者ではなく、武道家であるために、まず、気攻めができること。構えもさらにどっしりするようにしていくことを最近は目標にしている。それを意識して、初太刀のメンが入った。2本目は狙った出小手が入った。なんと2振りで試合を決めた会心の内容。2試合目は江戸川区のH.Tさん。さらに落ち着いてムダ打ちせずできたが、見すぎて決めきれず2本負け。もっと気攻めで崩すこと、一瞬の隙も逃さない努力をしていこうと反省が今回の収穫だった。

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