●んーッ、アクセント!

2009年の5/21と5/28は、アクセントの授業。TAAの青いテキスト、アカデミー読本「美しい日本語を話すために」の目次には、1.呼吸と発声 2.発声①母音 3.発声②子音 4.発声③母音の無声化 5.発声④鼻濁音 6.発声⑤その他の発声、そして今回は7.アクセントだ。私は18歳で上京するまで福島県で育っているので、喋りは、いわゆる東北弁。福島は全国で3番目に大きい県で、東北6県の最南部にあり、北関東の栃木県と茨城県とはズーズー弁の文化共通圏。東京都に集まる人々の多くは、全国津々浦々の地方出身者であり、ご当地の"訛り(なまり)"を身につけているはず。上京して32年の私は、標準語に近い発音とイントネーションになっているつもりでいるのだが、未だに友人との会話で、「なに?そのアクセント」と言われることもしばしば。標準語のメッカである東京都に長く住んだからといって、標準語をマスターしているとはいえない。標準語は語学の勉強なのだ。東京都が日本の首都である以上は、世界にアピールする日本の文化としての"標準語"はチャレンジに値するはず。今までの授業は、ひたすら大きい声を出して読み上げるだけの段階から、アクセントの勉強へ進んでいる。大きな声には自信があった私も、S先生のダメ出しが続く。「いまさら、どうしよう…」と、よぎる不安と諦め。早くも授業につまずく私。S先生に相談したら、「NHKの午後7時頃のニュース担当のアナウンサーの読みをリピートしてみてください。お天気お姉さんではダメです」とのこと。なるほど。学校の目的は、喋りの勉強をしているのだし、東京生活が続く限り、とくかく、やるっきゃない!

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